98歳男性書道に対する執念

98歳男性

独居、書家、長谷川式25点、昨年は心不全で入院。現在は医学的には大きな問題なし。

寝ているとき以外は書道に関すること、特に次の展覧会の準備をずっと行っている。それ以外は何もしない。ごみ屋敷。デイサービスは週2回。食事は配達。ヘルパーが毎日入る。銀座での展覧会の企画が常にある。今回は展覧会の後にホテルで懇親会を予定。訪問した時は案内状の封筒あて名書きをしていた。いつも感じる疑問は、会場の銀座まで行けるのか?今回も東武ホテルに予約しているとのことだが本当か?お金は?たまたま同席した19年の付き合いがあるという額縁会社の人は、一応展覧会はできている、とのこと。すごい!あと2週間後に開かれる展覧会なのに、現在封筒のあて名書き。間に合うのか?最大300人ぐらいの弟子がいたが、今では弟子が次々にこの世を去ってほとんどいない。

楽しみはなんですか?書道、字を書く事。

希望はなんですか?100歳まで生きること(絶対叶いますと話した)。書道にものすごく強い執着がある。

私はものすごくついている、すべておもうままになる、とうのが口癖。海軍や、陸軍の士官学校をすべて落ちたが、受かった奴はみんな戦死した。私が今生きているのは、士官学校を落ちた結果だ。

認知症はあるが意欲はまったく衰えない。というか、この方は「生きる」という意味において認知症といえるか?